2012年04月30日

吉本隆明,シモーヌ・ヴェイユ,yoshimoto takaaki,Simone Weil,を読む 33rappa

【049】12 二律背反の彼方にある精神の領域 ─ ヴェーユの考え


<死のむかふへ> 吉本隆明

ここは三月の死んだくにから
わづかに皮膚をひとかはうちへはいつた意識のなかだ
意識のいりくんだ組織には死臭がにほひ
こはれかけた秩序をつぎあはせようとする風景と
そのなかにじぶんの生活をなげこまれながら
はるかに重たい抗命と屈辱とをかくまった べつの
意識が映る
ぼくたちの意識を義とするものよ
それはどこからきてぼくたちと手をつなぐか
それは海峡のむかうの硝煙と砲火のあるところからか
またそれはヨオロッパの同じ死臭のなかからか

それはおなじ死臭の
べつな意味を
死んだ国のなかでつくり出さうとするものからか
死んだにっぽんよ
死んだにっぽん人よ
おまえの皮膚のうへを砲をつんだワゴンがねりあるく
おまえの皮膚は耻をしらない空洞におかされてゐる
おまえの皮膚から屈辱がしんとうしてゆく
やがてお前の意識はふしょくされた孔から
じつに暗い三月の空をのぞくだらう

・・・・・・・(続)
<死のむかふへ> 吉本隆明 より一部抜粋




こんにちは 33rappaです 
たとえば 


詩人には詩人の果たすべき役割があるはずで 宇多田ヒカルには宇多田ヒカルの果たすべき役割があるはずで  あなたには あなたの果たすべき役割があるはずで  で・・・シモーヌ・ヴェイユは すべてを受け入れようとしたわけですね。  あなたはあなたの存在すべてを肯定してよい と・・・存在そのものを肯定しようとしたわけです
 

えっ? なんでhikkiが救世主少女なのか? ですって? はは 本当はね 救世主少女はあなたの中にもいるんですよ  This Is Love や Beautiful_world を聴いて 僕たちの血・肉・精神の隅々まで冴え返るような光が満ちてくっるのは何故か?ってことです。  それは 一言で記してしまうべき しまえることではないのでしょう?  無償の愛? アバペー? 希望? 勇気?・・・なんだっていいんですが それは常に生と相対する死の内側で光り輝く・・ 祇園精舎の鐘のように響き続けているものだからかもしれませんね? 
宇多田ヒカル - This Is Love (Live Ver.)

僕たちは生きている・・生きている・・今・・生きている・・ それは とても 有難いことで 美しいことで 貴重なことで 願っても授かることでもありません 生あるものは例外なく 生まれ 死を迎え また転生を果たす存在であるのかもしれませんね 見えない存在の覚醒 それは あなたの中にだってあるんですよ 


シモーヌヴェイユは詩人ですね 現代詩手帳 吉本隆明 追悼記念特集 と シモーヌ・ヴェイユ 特集 買いました 別に図書館で借りたっていいんですが・・・まだ読んでる最中なんですがね

本日は 吉本隆明さんと シモーヌ・ヴェイユの詩のなかから 33rappaがお気に入りの詩を少しご紹介してみましょう。 シモーヌ・ヴェイユ特集の巻頭で 辻井喬さんと今村純子さんが <詩と哲学を結ぶために>という対談をされています。 そこでは 実は詩は哲学なんです・・・という話がでてまいります。 吉本隆明さんの幻の島は はたして哲学でしょうか?(w)

きっと 哲学なのですよ。 純石の哲学 詩 存在そのものが美であるところの詩 そういえば 埴谷雄高さんは言ってましたよね 精神の最高形態を残さなきゃならないって アンドロメダからやってきた兄弟のためにって(w) 吉本隆明 追悼記念特集の巻頭を飾った <死の向かふへ> これとてもいい詩です あたしゃ そもそもよもすれば欠席裁判になりかねない追悼対談にはまったく興味がないのですが(w)まあそれはそれ意味もあります。 水無田さんが吉本さんの<無>について けっこう食い下がってましたね(w) いいね〜 私は水無田さんの感じておられる無と近いなーって印象ですね。 吉本隆明の凄いところ それは現実と関わりあい続けた 現実世界と 孤立しようが 鼻つまみものになろうが 経済システムから追放されようが 貫いた ざっと見渡しても そうそういませんでしょ? こんな人(w) 彼は幻の島に引き篭もり続けていたわけじゃない(w) 泥に塗れて引き受けた だから <ぼくが倒れたら、一つの直接性が倒れる><僕がほんとうのことをいうと世界が凍りつく><ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる>は純石のように光るのです。 吉本隆明は詩人です

吉本さんは 詩は哲学 という観点から今日の若い人たちの詩を 無 と表現されたんでしょうかね? あるいはそうかもしれません いやいや 若い人たちの詩の その奥に大きな一つ目の渦が逆巻いていたことを知っての苦言だと思うのですよ?(w) そんな単純な人じゃないでしょうし その証拠に 無数の詩の中から ちゃんと音速平和を評価されている  現代詩手帳創刊50周年記念公演「孤立の技法」想いだしています。 あの時 直前まで前日の徹夜仕事で鼾をかいて眠りこけていたわたしを肘でつついて起こしてくれた方 感謝しております(w)
shiryu hoshi,maelstrom

                                maelstrom      shiryu hoshi 


埴谷雄高独白 死霊の世界(20)

埴谷雄高独白 死霊の世界(21)



固有時との対話

ここのブログで 固有時との対話のご紹介されていましたので ちょっと転載させて頂きますね 音楽も映像と同じようにもう少し詩の世界も自由に情報交換できるようになれば・・・もっと読者も増えると思うんですけどね?(w)
詩とファンタジーのレシピ   より一部抜粋転載


* 固有時との対話の序文

                  吉本隆明

序の文

「メカニカルに組成されたわたしの感覚には湿気を嫌ふ冬の風のしたが適してゐた そしてわたしの無償な時間の劇は物象の微かな役割に荷われながら確かに歩みはじめるのであるーーーと感じられた    (1950.12)


* 固有時との対話の書き出し

「街々の建築のかげで風はとつぜん生理のやうにおちていった そのときわたしたちの睡りはおなじ方法で空洞のほうへおちた 数かぎりもなく循環したあとで風は路上に枯葉や塵埃をつみかさねた わたしたちはその上に睡つた」

ばななのパパ 固有時との対話吉本隆明

固有時との対話  <吉本隆明>
 
街々の建築のかげで風は突然生理のようにおちていった その時わたしたちの睡りはおなじ方法で空洞のほうへおちた 数かぎりもなく循環したあとで風は路上に枯葉や塵埃をつみかさねた わたしたちはその上に睡った

わたしたちは不幸をことさらに掻き立てるためにみずからの睡りをさまそうとした風はわたしたちのおこなひを知ってゐるだろう
風はわたしたちの意識の継続をたすけようとして わたしたちの空洞のなかをみたした わたしたちは風景のなかに在る自らを見知られないために風を寂かに睡らせようとした

<風は何処からきたか?>
何処からという不器用な問ひのなかには わたしたちの 悔恨が跡をひいていた わたしたちはその問ひによって記憶のなかのすべてを目覚ましてきたのだから
<風は過去のほうからきた>
建築は風が立ったとき動揺するように思はれた その影 はいくつもの素材に分離しながら濃淡をひゐた 建築の内部には鍾鉛を垂らした空洞があり そこを過ぎてゆく時間はいちように暗かった
わたしたちは建築にまつわる時間を まるで巨大な石工の掌を視るように驚愕した 果てしないものの形態と黙示とをたしかに感ずるのだった
<風よ>
風よ おまえだけは・・・・
わたしたちが感じたすべてのものを繋留してゐた


詩集<固有時との対話>全篇 吉本隆明著 固有時との対話(4)

詩集<固有時との対話>全篇 (10) 一九五〇年 吉本隆明著 - 日々の ...

詩集<固有時との対話>全篇 (22) 一九五〇年 吉本隆明著 - 日々の ...

吉本隆明『転位のための十篇』

転位のための十篇より 「ちいさな群への挨拶」 「涙が涸れる」
【直言極言】吉本隆明氏の「言葉」を振り返る[桜H24/3/23]  5分経過あたりから 「ちいさな群への挨拶」 「涙が涸れる」を朗読されています 



詩集転位のための十篇全篇 (4) 吉本隆明著 「絶望から苛酷へ ...

詩集転位のための十篇全篇 (6) 吉本隆明著 「その秋のために ...

詩集転位のための十篇全篇 (11) 吉本隆明著 「審判」 - 日々の ...

吉本隆明の声と言葉〜その講演を立ち聞きする74分〜 (動画)



0089夜『藝術的抵抗と挫折』吉本隆明|松岡正剛の千夜千冊



それでも 33rappaは幻の島 大好きです(w) 追伸・・・ちょっといろいろWEBで調べてみたのですが 確か固有時との対話の序文だったか?・・・どうだったか 幻の島のことです そんな島あったかな?(w) 衝撃的でした! こんな詩人がいる!って  とにかく 固有時との対話も 転位のための十篇も 動画にも WEB上にもひとつもOPENにされないまま 図書館の地下室に眠ってる 吉本隆明さんの詩集が眠っている これが・・・日本の戦後 日本文学界の現実です。 なにやってんの?って・・・言いたい・・・つまり チャンネル桜でなきゃ 吉本隆明の転位の為の十篇の朗読が・・・なんで聴けないの? 単純にそういう疑問です 。

Simone Weil a Joë Bousquet

シモーヌ・ヴェイユ  必然性

荒れ果てた空を日輪がめぐっている
人間に見つめられ、沈黙のなかをめぐっている
あまりに嘆かわしく、 あまりに残酷な無数の叫びが、
この世の入り口へ刻々と呑み込まれて行く

悠々とステップを踏んでゆくすべての星よ
ただひとつの不動のダンス、 沈黙のきらめきよ
わたしたちの意にかかわらず、 形なく名もなくリズムもない
過ちのない完璧な星たちよ

天につるされた姿の前では、 わたしたちの怒りなどどれほどのものか
渇きを鎮めてください、 たとえわたしたちの心を砕こうとも
叫びながら求めながら星々はめぐり、わたしたちを連れてゆく
輝く主人たち、 あなたがたはいつも勝利者だった

純粋なひかりの鎖よ、 肉体を引き裂いてください
きたのただ一点に釘付けにされ叫ぶこともできず
裸の魂をあらゆる傷にさらしたわたしたちは
死ぬまであなたがたに従順でありたいのだ

シモーヌ・ヴェイユ詩選  岩村美保子・今村純子 訳より 
現代詩手帳 特集版 思想社

空間: 現代手帖特集版『シモーヌヴェイユ詩をもつこと』

シモーヌヴェイユ (哲学者) - Wikipedia
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